A:まずはお客様の要望をよく聞いて、どこを直して貰いたいのかお客様の希望をピンポイントに捉えることで質のいいメンテナンスを心がけています。
また、お客様の要望にはないところでも悪いところがあれば、お客様に報告して直すかどうか判断して貰っています。
大阪精密では、1台1台の金型にお客様が見ても分かるように「金型カルテ」を作り、Befor(作業前)とAfter(作業後)の写真を見せることで変化を報告しています。
A:90%以上が自動車の金型でそれ以外は家電関係、半導体関係の部品の金型があります。
特に自動車の内装部品の金型が多く、シート周りやメーター周り等があります。
A:大阪には競争相手となる金型メーカーが多くあり、業界の不況もあったため海外を視野に拡大をしようとしましたが、
自動車部品の金型メーカーが少ない九州地方に目を付け、需要があるのではないかと思い、九州に進出しました。
その中でも行橋地区近隣は日産(苅田)、ダイハツ九州(中津)、トヨタ(宮若)といった自動車メーカーが集中しており、恵まれた環境だったため工場を置きました。
A:行橋工場では現在7名で1人何役もこなしながら業務を行っています。
営業は社長を中心に行い、機械加工2人、溶接2人、仕上げを3人で行っています。
A:社員間でのコミュニケーションを密にし、お客様から営業担当者、営業担当者から現場というようにしてお客様の要望が食い違わないように伝えるために、
ただ伝えて終わりではなく、相手に「伝わる」ように心がけています。
A:この業界自体特殊な職種なので、2年や3年では技術を身につけるのは非常に難しいです。
技術によっては10年や20年はかかるため、この業界に興味があってものづくりが好きな若い人に是非来て貰いたいです。
A:金型自体コンピュータを使用して機械を操作できるため、オペレータが居れば簡単に作業ができます。それ自体は海外でも日本でもできます。
しかし、日本にはモノ作りの歴史があります。その中でも大切な部分は「丹念に細かい作業ができる」というところです。
海外にとって苦手な細かい仕上げを日本特有の技術を生かし金型の調子がよりよくなるように修繕し、
海外に対抗するために「脱デジタル!復活アナログ!」を掲げています。
・金型全体のシェアは、海外製(主に中国、台湾、韓国製)が増加しており、修理を依頼される金型は海外製のモノが増えてきています。
また、日本の金型メーカーは他社の金型をあまり扱おうとはしないので大阪の本社でも需要が出てきています。
現在では、大阪本社、行橋工場ともに金型ドクターの仕事が増えています。
・金型の修理依頼のお客様が工場のため、土日や長期休暇の工場の操業がない時が多いです。
また月に多いときは30件から40件ほどの依頼が来ます。